校正の方法には二通りの選択肢がある
おもりが正確な値を示すようにするためには校正をすることが必要になります。日本で標準的な規格の一つであるJCSSに基づいた重さを正確に示すようにするには二通りの選択肢があります。どちらを選んだとしても正しく測定できるようになるので問題はありませんが、どのくらいの予算が必要になるか、かかる時間がどのくらいかには違いがあるので気を付けましょう。一つ目の方法は校正に使用できる分銅を購入して自前で校正をするというやり方です。二つ目は専門業者に依頼して校正をしてもらう方法です。この二つの特徴を詳しく確認していきましょう。
分銅を手に入れて自前で校正する方法の特徴
JCSS規格の校正分銅は広く販売されているので簡単に購入することが可能です。通信販売でも校正用の分銅がセットになって販売されています。購入したら自分ではかりを使っておもりの校正することになりますが、分銅のセットを購入すればやり方が書いてあることがほとんどです。このやり方でかかるのは校正分銅を購入する費用だけになっています。金額としては高いものなら分銅一個で数万円しますが、1キログラム以下なら各種分銅のセットで5万円くらいで購入することが可能です。メーカーによって価格にはかなりの違いがあるので比較して決めるのが重要になります。一回購入してしまえば適切な保管をすることで何度でも校正に使用することができるため、使用頻度が高い場合には適切な選択肢です。
専門業者に依頼して校正してもらう方法の特徴
専門業者に依頼して校正してもらう方法はきちんとJCSS規格に合っている証明書を発行してもらえるのが魅力です。専門業者として責任を持ってたいおうしてくれるからです。必要になる費用はおもり一個当たりいくらという形になっていて、必要なクラスと重さによって金額が違う仕組みになっています。軽いものであればFクラスで8000円前後、Mクラスで5000円前後ですが、キログラム単位になると一個当たり10000円くらいはかかるのが一般的です。数百キログラム単位でも対応してくれる業者もありますが、数万円から十万円以上という相場になっています。構成してもらわなければならない数が少ないのであれば費用もあまりかからないので魅力的でしょう。技術的にも安定している場合がほとんどなので、結果に対して高い信頼性を持つことができるのも専門業者に依頼するメリットです。
